「あなたのアカウントは著作権侵害で停止されます」というDMが届いて、思わずリンクを開きそうになった。仲の良いフォロワーから「認証コードを送ってほしい」と頼まれた。発信を続けていると、こうしたメッセージが少しずつ届くようになり、どれが本物でどれが危ないのか、不安になりますよね。
アカウントを乗っ取られると、これまで積み重ねてきた投稿やフォロワーとのつながりを失うだけでなく、自分のアカウントから知り合いに詐欺のメッセージが送られてしまうこともあります。発信者のアカウントは、フォロワーが多いほど狙われやすいのが現実です。
この記事では、Instagramで発信者を狙う詐欺DMのよくある手口と、乗っ取りを防ぐ2段階認証やログイン情報の設定、万が一乗っ取られたときの対処法と相談先までを、順番に解説します。
怪しい仕事の依頼の見分け方は、noteの記事で紹介しています。この記事では、アカウントそのものを守るための設定と、被害にあったときの手順まで、一歩踏み込んで解説します。
※この記事はプロモーションを含みます。
Instagramの乗っ取り・詐欺DMのよくある手口
まずは、発信者を狙う詐欺DMにどんな手口があるのかを知っておきましょう。手口を知っていれば、届いたときに落ち着いて見分けられます。
発信者を狙う詐欺DMの4つの手口
発信者に届く詐欺DMには、いくつかの決まった型があります。どれも「急がせる」「不安にさせる」「お得に見せる」ことで、考える時間を奪おうとするのが共通点です。
| 手口 | よくある文面 | 本当の目的 |
|---|---|---|
| 偽の警告 | 「著作権侵害でアカウントが停止されます」「24時間以内に異議申し立てを」 | 偽のログインページでパスワードを盗む |
| 偽の企業案件 | 「アンバサダーに選ばれました」「商品を割引価格で購入して投稿を」 | 商品の販売や、手数料の支払いをさせる |
| 認証コードの要求 | 「間違えてあなたにコードを送ったので教えて」 | 届いたコードでアカウントに入る |
| 偽のプレゼント・投票 | 「投票してほしい」「当選しました、こちらから受け取って」 | 外部のサイトでログイン情報を入力させる |
「アカウント停止」の警告は、まず疑う
Instagramやメタの名前を使って、「規約違反」「著作権侵害」「アカウント停止」などの言葉で不安にさせるDMは、典型的な手口です。アカウント名やアイコンが公式のように見えても、DMの中のリンクからログインしてはいけません。
アカウントに本当に問題があるかどうかは、DMのリンクではなく、アプリの設定から確かめましょう。設定の「アカウントステータス」では、投稿の削除やおすすめへの影響など、アカウントの状態を確認できます。そこに何も表示されていなければ、DMの警告は偽物の可能性が高いと考えられます。
「認証コードを送って」は乗っ取りのサイン
知り合いのアカウントから「間違えてあなたの電話番号にコードを送ってしまったので、教えてほしい」と頼まれることがあります。これは、その知り合いのアカウントがすでに乗っ取られていて、次にあなたのアカウントを狙っているケースがほとんどです。
SMSやメールで届いた認証コードは、あなたのアカウントに入るための鍵です。相手が誰であっても、認証コードは絶対に教えないようにしましょう。心配なときは、DM以外の方法で、本人に直接確認するのが確実です。
偽の企業案件・アンバサダー勧誘を見分ける
「アンバサダーに選ばれました」と伝え、商品を割引価格で買うことを条件にする勧誘は、仕事の依頼ではなく販売の勧誘です。本来の企業案件では、紹介する商品は企業から提供されるのが一般的で、発信者がお金を払うことはありません。
会社名で検索して公式サイトがあるか、公式サイトの連絡先から依頼が本物か確かめられるかを、返事をする前に確認しましょう。企業の依頼を受けるための準備は、次の記事でも解説しています。

スマホのセキュリティの基本がわかる本
パスワードの決め方から、詐欺メッセージの見分け方、2段階認証の考え方まで、スマホを安全に使うための基本を学べる入門書。SNSの乗っ取りが心配なときに役立ちます。
乗っ取りを防ぐ設定と、乗っ取られたときの対処
ここからは、アカウントを乗っ取りから守るための設定と、万が一乗っ取られたときの対処の手順を解説します。設定は数分で終わるので、今日のうちに済ませておきましょう。
2段階認証を設定する
乗っ取りを防ぐためにいちばん効果的なのが、2段階認証です。公式ヘルプの2段階認証の使い方で案内されているとおり、設定しておくと、知らない端末からログインしようとしたときに、パスワードに加えて確認のコードが求められます。
2段階認証は、アカウントセンターの「パスワードとセキュリティ」から設定できます。確認の方法は、認証アプリ、SMS(電話番号)などから選べます。設定のときに表示される予備のコード(バックアップコード)は、スマホをなくしたときにも使えるように、スマホとは別の場所に書き留めて保管しておきましょう。
パスワードとログイン中の端末を見直す
パスワードは、ほかのサービスと使い回さず、名前や誕生日など推測されやすいものを避けて設定します。公式ヘルプのInstagramアカウントを安全に保つためのヒントでも、強いパスワードと2段階認証が基本の対策として紹介されています。
あわせて、アカウントセンターの「パスワードとセキュリティ」にある「ログイン場所」を確認しましょう。心当たりのない端末や地域が表示されていたら、その端末からログアウトし、すぐにパスワードを変更します。登録しているメールアドレスと電話番号が、今使っているものかどうかも確認しておくと、乗っ取られたときに取り戻しやすくなります。
怪しいリンクを開いてしまったときにすること
DMのリンクを開いてしまっても、ログイン情報を入力していなければ、すぐに大きな被害につながるとは限りません。ただし、リンク先でユーザーネームやパスワードを入力してしまった場合は、すぐにパスワードを変更しましょう。
パスワードを変えたら、ログイン場所で知らない端末をログアウトさせ、2段階認証がオンになっているかを確認します。同じパスワードをほかのサービスでも使っていた場合は、そちらのパスワードも変更してください。
乗っ取られたときの対処法
パスワードを変えられてログインできなくなった場合は、Instagramのアカウントの乗っ取りの報告ページから手続きをします。公式ヘルプの乗っ取られたInstagramアカウントでも、登録したメールアドレスや電話番号を使ってアカウントを取り戻す方法が案内されています。
ログインできないあいだに、乗っ取られたアカウントからフォロワーに詐欺のメッセージが送られることがあります。ほかのSNSや、家族・友だちへの連絡で「私のアカウントからのDMは開かないで」と早めに知らせましょう。アカウントを取り戻したら、パスワードの変更と2段階認証の設定を必ず行ってください。
お金を払ってしまったときの相談先
偽の案件で商品代金や手数料を払ってしまった場合は、それ以上のやりとりや支払いをやめ、DMの画面や振込の記録をスクリーンショットで残しておきましょう。そのうえで、消費者庁の消費者ホットライン(局番なしの188)に電話すると、身近な消費生活センターにつながります。
アカウントの乗っ取りや、ネットを使った詐欺の被害については、警察庁のサイバー事案に関する相談窓口で、各都道府県の警察の窓口を確認できます。早めに相談するほど、取れる手段が多くなります。
発信者がふだんからしておきたいこと
仕事の連絡はDMではなく、仕事用のメールで受けると決めておくと、詐欺DMに惑わされにくくなります。発信用と個人用でアカウントを分けている場合は、どちらのアカウントにも2段階認証を設定しておきましょう。サブアカウントの作り方と運用は、次の記事で解説しています。

しつこいDMや嫌がらせのコメントには、制限やブロックで距離を置くことも大切です。コメント欄を守る設定は、次の記事で解説しています。

怪しい仕事の依頼の見極め方は、noteでも紹介しています。

乗っ取り・詐欺DM対策のチェックリスト
- ☑ 2段階認証をオンにした
- ☑ 予備のコードを、スマホとは別の場所に保管した
- ☑ パスワードをほかのサービスと使い回していない
- ☑ ログイン場所に、知らない端末がないことを確認した
- ☑ 登録しているメールアドレスと電話番号が最新になっている
- ☑ DMのリンクからはログインしないと決めた
- ☑ 認証コードは、誰に頼まれても教えないと決めた
パスワードや予備のコードを書き留める管理ノート
サービスごとのIDや、2段階認証の予備のコードを書き留めておける管理ノート。スマホをなくしたときや機種変更のときも、手元で確認できて安心です。
乗っ取りなどで投稿が削除されてしまったときに、「最近削除済み」から復元する方法は、次の記事で解説しています。

パスワードを忘れた、認証コードが届かないなど、乗っ取り以外の理由でログインできないときの対処法は、次の記事で解説しています。

間違えて送ったDMの取り消しや、既読・消えるメッセージの仕組みは、次の記事で解説しています。

Instagramを名乗るメールが本物か偽物かを、アプリの「最近のメール」で確かめる方法は、次の記事で解説しています。

Instagramのアカウントは、AIエージェントなどほかのサービスにつなぐ場面も増えています。MetaのAIエージェント「Muse」とつなぐときの安全の仕組みと、確認したいことは、次の記事で解説しています。

よくある質問
Instagramの乗っ取りや詐欺DMについて、よく聞かれる疑問にお答えします。
Instagramの公式からDMが届くことはありますか?
アカウントの停止などをDMで知らせ、リンクからのログインを求めるメッセージは、偽物を疑いましょう。アカウントの状態は、設定の「アカウントステータス」で確認できます。
2段階認証をすると、ログインが面倒になりませんか?
いつも使っている端末では、毎回コードを求められるわけではありません。知らない端末からのログインのときに確認が入る仕組みです。
詐欺DMには返信したほうがいいですか?
返信する必要はありません。リンクは開かず、報告やブロックをしておきましょう。
乗っ取られたアカウントは取り戻せますか?
登録したメールアドレスや電話番号が使える状態なら、取り戻せる可能性が高くなります。日ごろから連絡先を最新にしておくことが大切です。
友だちのアカウントが乗っ取られたようです。どうすればいいですか?
DM以外の方法で本人に知らせ、届いたリンクは開かないようにしましょう。そのアカウントを報告しておくと、対応のきっかけになります。
まとめ|2段階認証と「DMのリンクからログインしない」が基本
Instagramで発信者を狙う詐欺DMには、偽の警告、偽の企業案件、認証コードの要求、偽のプレゼントや投票といった手口があります。どれも急がせたり不安にさせたりするのが特徴なので、DMのリンクからログインせず、アカウントの状態はアプリの設定から確かめましょう。
乗っ取りを防ぐには、2段階認証の設定、使い回さないパスワード、ログイン場所と連絡先の確認が基本です。乗っ取られたときは報告ページから手続きをし、お金を払ってしまったときは、消費者ホットラインや警察の窓口に相談してください。
まずは今日、アカウントセンターの「パスワードとセキュリティ」を開き、2段階認証がオンになっているかを確認するところから始めてみてください。
この記事を書いた人
くらしノート編集部。Instagramで見つけた暮らしのアイデアを、noteとこのブログで記事にまとめています。発信用のアカウントは2段階認証を設定し、仕事の連絡はメールで受けるようにしています。




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